【Cigar】オリヴァ セリーV ダブルロブスト – 高貴さの中に含まれる複雑さ【Nicaragua】
オリヴァの中ではフルボディかつ高価格帯になるセリーVを吸ってみたい。
ビトラは5インチ54RG(長さ約127mm・直径約21.43mm)のダブルロブストである。
ややダークブラウンのボディに豪奢なリング。表面からは 土や木の香り。その中に、どこかチーズっぽい要素がある。
シザーでフラットカット、着火。リーフがしっかり詰まっているので、ややしまっているが、ドローは問題なし。
吸う。甘みの中に控えめなクリーミーさとフルーティさ。スパイスさやビターさも尖ったところがなく優しい。言葉にはし難い微細なものも含め、さまざまな要素がうまく融合しあっている。
中盤以降は味わい全体が強くなり、ややビターさが前に出る。しっかりとした葉巻の味わいに、心身がしみじみとくつろぐ。
ショップ等での記載ではフルボディであり、実際フルボディだと思う。ただタバコというものはフルボディの方がむしろまろやかで、体感的にも優しく感じられるところもある。
喫煙時間は60分。
イメージされる情景は、中国のセレブの邸宅。こじんまりとしたお屋敷だけれども、歴史とセンスを感じる。
私的分類としては、上質な旨みとくつろぎで心身を満たすリラックス系。
オリヴァの中では上級品なだけあって、何ともいえぬ気品と質の高さを感じる。上品にまとまった複雑さ、とでもいおうか。夜、ひとり、深い思索とともに吸いたいシガーである。