シガリロの味をピュアでソフトに。ダイソーで買えるエンジェルウィング・シガレットフィルター【喫煙具レビュー】
シガリロを吸うためのシガレットホルダーも、本格的なものとなるとそこそこのお値段になる。
シガレットホルダーにまで高い金を出してはいられないという人には、使い捨てではあるが、100円ショップダイソーで売られているエンジェルウィング・シガレットフィルターをおすすめしたい。
だが私がこれをいいと思う理由―――それは単純に「安い」というだけではないのだ。
エンジェルウィング・シガレットフィルターは、使い捨てシガレットフィルターとしてはとても優れた商品だと思う。
まずドロー、つまり吸い込みがよろしい。使い捨てのヤニ取りシガレットフィルターの中には、やたら吸い込みが悪いものもあるが、こいつはそんなことはない。
長さもそこそこあって良い。クロレラパイプのように短いものより持ちやすいし、やはり長めのシガレットホルダーを通して吸うと、それだけでタバコの煙はおいしくなる。
差込口の直径は、クラブサイズのシガリロにぴったり合う(上はクラブシガリロを差し込んだ画像)。
レギュラー・スリム共用なので、奥まで差し込めばミニシガリロでもOKだが、ミニシガリロの場合はちょっとゆるいかもしれない。ポロリと落ちないよう注意する必要はある。
フィルターが邪魔だ、というなら、パイプモールや細い針金などで押し出すことも可能。そうすれば、洗って繰り返し使うこともできるだろう。
ただこのフィルター、シガリロを吸うにおいて、なかなか悪くないものなのではないかとも感じる。
パッケージによると、「ビタミンCや特殊加工繊維で危険因子の吸引を低減」とある。そのへんの科学的なことの是非はよくわからないが、確かにどんなタバコでも、味がまろやかかつ純粋になるように感じられる。
シガリロは本格的なシガーに比べ、どうしても刺激がキツい。慣れないうちは口内に焼けたような感覚を得ることもあるし、ニコチンだって強い。独特の苦味や雑味をたんまり含んでいるものもある。
シガリロ好きな人間にとっては、
「それがいいんじゃないか」
というようなことでも、初心者にはつらい。
このエンジェルウィング・シガレットフィルターを使えば、そういったキツさや苦味、雑味がかなり緩和され、タバコの純粋な甘みをわかりやすく楽しむことができる。
実際私自身も、同じシガリロを「フィルターなしシガレットホルダー 」「エンジェルウィング・シガレットフィルター」で吸い比べてみた場合、どっちがいいかは悩んでしまう。
やはりフィルターを通すと風味は薄くなるのだけれども、味わいはピュアになり、吸いやすくなる。
どっちがうまいか、甲乙はつけがたい。
またときどき「これはハズレだったな」と感じるまずいシガリロに巡り合ったときでも、このフィルターを通せばおいしく吸えることもある。
他のシガレットフィルター同様、クラブの場合最後の5mmくらいまではストレスなく吸える。ただミニシガリロは奥まで差し込まなければならないので、1cm弱残ってしまうだろう。
なんにせよ10本で¥100(+税)だ。ダイソーに行く用事があったら、試しに購入してみてはいかがだろうか。
追記
ところでこのフィルター、最近ダイソーで見かけなくなったように感じる(私の周辺だけかもしれないが)。
もしダイソーで買えないようなら、ネット通販でも買える、同じエンジェルウイングの「マルチスモーキングフィルター」が良さそうだ。
8mmのレギュラーサイズだけでなく、7mmのスリムサイズも対応。それだけでなくアダプターを装着することにより、6mmや5mmのタバコを差し込むこともできるとのこと。
いろんな太さのシガリロに、柔軟に対応できるだろう。