【シガリロレビュー】パルタガス セリー クラブ・ミニシガリロ – 刺激と濃厚さを極めた最強のシガリロ
パルタガスのセリーシリーズはシガーにもあり、通常の物とはかなり異なるブレンドとなっているそうだ。
極めて刺激的な、シガリロの「キツさ」が好きな人にはヤミツキになるような逸品である。
まずパッケージからしていかにも「強そう」な風貌を有しているが、葉巻自体の香りもなかなかすごい。独特かつ野生的なにおい。いわゆる「獣臭」と呼ばれるものが、まるで半個体であるかのような存在感とともに漂ってくる。
着火直後から、すこぶる強い刺激が口の中に入る。ガツーンとしたそれに、目が一気に覚める。脳が急激に覚醒する。
味わいはビターでスパイシー、それに酸味もある。旨味や甘味は、それらの奥に野太く存在する。
ゆったりと、慎重に吸ってゆけば、刺激の向こう側にある奥深いコクや旨味が徐々にはっきり感じられてくる。
タバコ屋でもらったハバノスシガリロガイドによると、味わいの強さ(というかボディの強さ)は5。強さ5になっているのはこのパルタガスセリーのみである。まさにハバノス最強のシガリロだ。
私的分類では、パワフルすぎるアップ系。ただしこの刺激、この強さを受け入れられるだけの器を、吸う者に要求するかも知れない。
クラブサイズとミニシガリロサイズに基本的な味わいの違いはないが、例によってミニシガリロの方が味わいや刺激が強い……と思う。曖昧な表現なのは、クラブサイズだって十二分に刺激的だからだ。正直サイズ以外変わりはないかもしれない。
夜に吸うのにいいシガリロ、という意見もあり、確かに昼より夜に向いた雰囲気があるようには思うが、夜間にこんなものを吸っては興奮して眠れなくなりそうな気もする。
今夜は遅くまでとことん遊ぶぞ! というような夜。心身をより高揚させるため吸う、そんなシガリロではないだろうか。