【シガーレビュー】マリポーサ – カントリーマウムのような上品な香り
マリポーサはパロマ同様、かつては日本産であったが、いまはフィリピンで製造されているシガー。
マリポーサとはスペイン語で蝶を意味するらしい(リングにも蝶の絵がある)。芳ばしくスィートな香りが魅力だ。
本体の匂いを嗅いでみる。甘いチョコレートクッキーの香り。しかしどこかで嗅いだ覚えがある―――と思ったら思い出した。これはカントリーマウムの香りだ。思わず食欲がわいてしまうが、食べるわけにはいかない。
煙も甘い。バニラ着香はフィリピンタバコの癖や苦味を抑え、甘さや旨味のみを引き立ててくれる。そのバニラ要素も、口の中がねちっこくなるようなクドさはなく、なかなかに上品。
後半になるにつれ、若干のビターさが出てくる。だが不快なほどではなく、むしろ味の変化として楽しめる。
最初からカットされているタイプだが、吸口はやや狭い。気になるようならカットすれば、煙量豊かにふかせる。
私的分類では、気負わずながら作業をしながらでも楽しめそうなリラックス系。
バニラ系着香が好きな人にとって、日常のお供になりそうな葉巻だ。