【シガーレビュー】グロリア – 穏やかでナチュラルな煙をたっぷりと
グロリアはかつて日本で開発され、いまはフィリピンで製造されているシガー。同様の日本初、現在メイド イン フィリピンの葉巻としては、パロマやマリポーサがある。
長さは約126mm、太さは15mmくらい。ハーフコロナ系の、なかなかのボリュームがあるシガーである。
パロマと同じく、四角いシェイプに成形されている。
滑らかなラッパーで包まれた表面の香りはごくわずか。乾草系の匂いが、かすかに香る。
煙の味もパロマによく似ている。最序盤はフィリピン葉巻らしいビターさ。吸っていくうちに、甘みや旨味が姿を見せ始める。
ちょっと驚きを感じたのはドローの良さである。たっぷりとした煙がなんの抵抗もなく口の中に入ってくる。
本体で手で持った感触もやわらかく、四角い外見に反してふわふわとしている。かなり緩い巻き方をしているのかもしれない。
燃焼も早く、さくさく燃える。とはいえそれなりに充足感がある煙なので、無意識にぷかぷか吸っていたらちょっと酔うかも。ゆったり少しずつ吸いたい。
全体的な印象としては、やわらか、穏やか、素朴なシガー。
私的分類では、豊かな煙の中でゆったり弛緩させてくれるリラックス系。
ラージサイズのシガーとしてはリーズナブルな方。この価格でしっかり葉巻の煙を楽しめるのはありがたい。