【シガーレビュー】パルタガス(ドミニカ) プリトス – なめらかに、穏やかに、力を高める
パルタガス (ドミニカ)のプリトスは、通常は10本セットを缶入りで売られているティンシガー。
シガーコネクションのティンシガー15本セットに含まれていた一本である。
着火して最初のひと吸いから、旨味と甘味の融合体のようなおいしさが口の中に流れ込んでくる。
小ぶりなボディにはタバコ葉がぎっしりと詰まっている。ドローは軽いとはいえないが、じっくり吸うならこれくらいがちょうどいい、という程度。
強めに吸うとビターさが出る。しかし悪いビターさではない。上等の魚介類などに含まれるような、美味いほろ苦さだ。
味わい自体はパルタガスらしいが、煙の刺激はそれほど強くない。スムースでマイルド。
イメージされる情景は、冬の海。地上から見たその姿は常に荒波をうねらせているが、その海底には静謐さがある。その静謐さの中で瞑想する。
最後の方になると、「夢から覚める時間だよ」と教えてくれるかのように、ビターさが前へ出てくる。そのビターさをしみじみと味わいながら、喫煙を終了する。
私的分類では、気分がすっと冴えてゆくアップ系。
実際、喫煙後は脳や神経系統がリフレッシュし、クリアになったかのような感覚を覚えた。