【Cigar】フォンセカ KDTカデット – 春の日差しを思わせるやさらかさ【Cuba】
フォンセカはキューバの中でおそらく一番やさしい味わいとされるシガーブランド。
それゆえに初心者向けといわれることもあれば、これではキューバシガーを知るには向かないといわれることもある。
今回のKDTカデットはそんなブランドのハーフコロナ系シガーである。
長さ約115mm、太さは約14.3mm。
フォンセカの特徴の一つである白い薄紙の下にあるのは王道的なブラウンラッパー。ボディは若干四角く成形されている。
本体からは優しい干し草の香り。やや発酵臭というか、チーズっぽいような匂いもある。
フラットカットして着火。個体差によるものか、ドローはちょっと硬い…。詰まってそうなところを揉んだり噛んだすると多少改善された。
煙はスイート。甘さの背後にソフトなスパイシーさがあり、それが甘さを後押ししている。ほろ苦さもほのかで、強めに吸うとそのビターさが強まるが、それはそれで楽しめる。
全体的にライトでマイルド。なるほど吸いやすいが、キューバらしさにはかけるともいえる。
ただ終盤はぐっと旨みとコクが強まり、その味わいは確かにキューバタバコのものであった。
イメージされる情景は、春のやさしい日差しに照らされる庭園。
私的分類としては、優しくなごやかな気持ちにさせてくれるリラックス系。
天気の良い午後、コーヒーかお茶と一緒に、読書でもしながら吸いたい。