【シガーレビュー】ロッキーパテル ジュニア ヴィンテージ1992(黒缶) – シックで渋いオトナなシガー
ホンジュラスの名ブランド、ロッキーパテルのティンシガー“ジュニア”シリーズの黒缶である。
名称はロッキーパテル ジュニア ヴィンテージ1992。シックな外見にふさわしい、渋めのお味のシガーだ。
長さ約102mm、太さ約14mm。パンチカットして着火。
ドローはいい。ドローが酷かったり、味が変な個体にほとんど当たらないのが、ホンジュラスやニカラグアのシガーのいいところだ。
序盤に来るのは強めのスパイシーさと塩味。その中にある太い旨み。奥の方にわずかなチーズ感。ビターさもある。いい意味で渋味がある。
中盤以降、ほろ苦さが強まる。実にうまい苦味が染み渡る。心身の疲れがほぐれてゆく感覚。
イメージされる情景は、薄暗い老舗のバー。その一番奥の席で、過去を回想しながら紫煙に包まれる。
私的分類としては、心に侘び寂びを与えてくれるリラックス系。
似合うのは夜だろう。日が暮れたのち、お酒やコーヒーを飲みながらしみじみと吸いたい。