【シガーレビュー】アップマン(ドミニカ) 1844 レゼルヴ アペリティーフ – 思考や意識のレベルを深くする
アップマンのプリトス系ティンシガー、1844 レゼルヴ アペリティーフをご紹介する。キューバ本家ではなく、ドミニカ版のアップマンだ。
長さ約100mm、太さ約13mmのプリトス系ボディから立ち昇る煙は、本格的な葉巻が有する、良い意味での渋さのようなものがふんだんに含まれている。
シガーコネクションにて購入したティンシガーフルセットに含まれていた一本だ。
本体の表面からはちょっとココアっぽい香りがする。
フラットカットして着火。ドローはちょっと硬め。しかしちゃんと味のある煙は入ってくるので、焦らずにゆっくりと吸いたい。
味としては王道的なビターさ。ほろ苦さを味わっていると、口の奥の方、喉のあたりに旨みが残るように感じる。ほのかナッツ系のテイスト。
中盤以降になると、ふわりと甘みが強くなる。芳ばしい焼き菓子の風味が口内に広がる。約20分で喫煙終了。
イメージされる情景は、ヨーロッパにいまも残る古城。その石造りの回廊。
私的分類としては心身を鎮静し、思考や意識のレベルを深くしてくれるリラックス系。
夜がふさわしいシガーだ。ひとり書斎で―――例えば哲学的なことなどに想いを巡らせながら吸いたい。