ポールララナーガ ペティコロナス

 ポールララナーガは1834年創業の歴史あるキューバンシガーブランド。

 それほど高価格でもないが、生産量が多くないので同ブランドのシガーは希少とされる。そのペティコロナサイズである。

ポールララナーガ ペティコロナス

 本体からはどこか鰹節チックな、旨みを感じさせる発酵臭がする。長さは129mm、太さは16.6mm。

 フラットカットして着火する。ちょっとドローが硬めのブランドという話を聞いていたが、実際のところドローは実にスムーズ。確かにゆるゆるではないけれど、楽に、自然に吸えた。

 煙は甘さと旨みをじっくりと含んだスパイシー。それでいながらまろやか。嫌な辛味や刺激はない。ビター感は隠し味程度。

 キューバらしい味わいだが、全体的に落ち着いてもいる。

 後半になると、じわじわと蜜が湧き出すように、甘さが前へと出てくる。スパイシーさも強まり、それらと混ざり合う。濃厚なコクと旨み。

 イメージされる情景は、自然あふれる南国のリゾート地。そこに建つ歴史ある邸宅。

 私的分類としては、力強いもので包まれているような安心感を与えてくれるリラックス系。

 素朴かつ王道的、伝統的なる古き良きキューバの味わい。様々なシガーの味を知ったコアなユーザーが好むと評判だ。