【シガーレビュー】コイーバ シグロ2 – 心身を蕩けさせる上質なバター
コイーバの代表的シリーズ、シグロのNo.2を吸ってみたい。
大きさ的には5.08インチ42RG(長さ約129mm・直径約16.67mm)とペティコロナ系になる。
本体からは木の香り。その深い部分にチーズっぽさを感じる。
フラットカットして着火。旨みを予感させる、芳醇な芳ばしい香りが立ち昇る。
吸ってみる。まず感じるのは、柔らかだが強いスパイシーさ。深煎りだがあっさりとしたコーヒーの風味。わずかなタニックさもあるが、いい隠し味となっている。
ドローはやや重い―――のでピアースで調整。芳醇な煙がたっぷり出てくるようになった。
中盤からは栗を思わせる甘みも出る。香りの中に含まれる、リッチで上品な旨み。
最終盤、旨みがグッと強くなる。適度な塩気とミルキーさ。バターの味わい。心身がほぐれ、とろける感覚。
ボディはミディアム。喫煙時間は45分程度。
イメージされる情景は、暖かな光で満たされた高級バー。
私的分類としては、上質な旨さで安らぎの世界へ誘ってくれるリラックス系。
コイーバの中では気負わず吸える一本なのかもしれないが、それでも高級な最上質のシガーだ。特別な時間に、瞑想するかのように集中してじっくり吸いたい一本である。