【Beer】黒ラベル – おだやかでなめらかな“優しい”生ビール【Japan】
黒ラベルはエビスと並ぶサッポロビールの主力商品。私がよく飲む、お気に入りのビールのひとつだ。
ルーツとなるのは1957年に発売を開始した「サッポロ壜生ビール」。当時としてはめずらしい非加熱ビール―――つまりは生ビールを出してみたところ、大評判となったらしい。
原材料は麦芽、ホップ、米、コーンスターチ。度数は5%。香りはどこか麦の香ばしさを感じさせるまろやかな柑橘香。
私が黒ラベルを好むのは、甘く、おだやかで、まろやかで、なめらかな―――きわめて飲みやすいビールだからだ。
苦味もひかえめ……に感じる。しかしながら苦味指数たるIBUは21だそうで、そんなに低いわけでもない。
甘さとフルーティさが全面にくる、優しい味わい。黄金色の色合いも、優しくおだやかなふうに見える。
まったりとした炭酸はふわふわしたクリーミーな泡にもなる。これも優しい。
飲みごたえは重からず軽からず。ぐびぐび飲んでも、じっくり味わってもよい。
つまるところ私が黒ラベルを愛する理由は、その味や飲み口から感じられる「優しさ」なのだが、公式は「丸くならない★なビール」「完璧な生ビール」「大人の生ビール」というイメージを売りにしているようだ。
その辺は、私が抱くイメージとはやや異なる。ビールに飲みなれない若者や女性でもおいしく飲めそうなビール、という印象があるからだ。
まあこういう、製造元や他者が有するイメージと、まったく別の感想を抱くこともあるというのが、ビールやお酒のおもしろいところでもあろう。
そんなことを考えながら、ぐびり。やわらかくあたたかな、安心できる何かに包まれたような気分になる。うーん、うまい。