【Beer】プレミアムモルツ - 高級感あふれるクリア&ポップ【Japan】

 サントリーのプレミアム・モルツは1989年に「モルツ スーパープレミアム」として誕生。その後2003年にいまの名前に改名したそうな。

 原材料は麦芽とホップ。度数は5.5%。麦芽もホップも普通のビールより多めに使い、素材の質にもこだわっている。パッケージにあるとおり、醸造に天然水を使用しているのも売りのひとつだ。

 ちょっとお値段高めのビールではあるが、その分贅沢なまさにプレミアムビールであるといえる。

 色合いは極めて透明度の高い黄金色。香りは涼やかな柑橘香がほのかに。

 一口飲んでまず感じるのはかなりしっかりとした苦味。スーパーコンビニでお馴染みのビールの中では、かなり苦い部類ではないか―――と思ったのだが、苦さ指数たるIBUは21と、黒ラベルや一番搾りと同等で、エビスやキリンラガーよりは低いらしい。まあIBUは他の味わいとのバランス次第で実際の感じ方は異なることも多いようだ。

 澄み切った上品さのようなものを感じるが、重くはなくポップで軽い飲み口。

 やがて苦味に慣れてくると、フルーティな甘さも感じられてくる。

 プレミアムモルツの最大の売りとして「神泡」と称する、クリーミーでなめらかな、うっとしするような泡がある。確かにうまいが、繊細な泡でもあり、結構あっさり消えてしまう。味わいたければ多めになるように注いだほうがいいだろう。

 ふと思い出したが、以前どこかのバーでプレモルを飲んだときは、この「神泡」がまさに神がかっておいしく感じられた。注ぎ方次第で、かなり変わってくるということかもしれない。

 澄み切った清涼感の中にある、コクのある味わい。イメージは夏の清流。アウトドアなどの機会に、美しい自然を見ながら飲んでみるとうまいのではないかと思う。

 高級さ、上品さ、味の奥深さ、そういったものが、軽やかにまとまっている。まさに新時代のプレミアムなビールなのだと感じる。