タバカレラ  ロブスト

 タバカレラは極めてリーズナブルな価格で安定した品質の葉巻を提供してくれるフィリピンのブランド。

 他の高級一流ブランドの葉巻と比較され、悪くいわれることも多いようだが、一方で葉巻を評価するにおいて基準のひとつにもなるように思う。

タバカレラのリーズナブルさと品質の良さ

 基準のひとつになるとはなんのことか。

 タバカレラの葉巻は、もちろん超高級なシガーには劣る。だがしかし、他のリーズナブルシガーと比べたらどうだろう?

 例えば¥700~¥800程度出して、コロナサイズの葉巻を買ってみたとして、マズイとはいわないまでもイマイチだった場合、私はいつもこう思う。

「タバカレラの方が良かった」

 である。

「タバカレラのコロナだったら、半分くらいの価格だった」

「同じくらいのお金出すなら、タバカレラならもっとでかいのを買えた」

 というわけだ。

 同サイズのタバカレラ、同価格帯のタバカレラと、無意識のうちに比較してしまうのである(そしてその結果は、大抵タバカレラに軍配が上がる)。

 高級な葉巻を吸っているときも、タバカレラと比較してしまう場合がある。

 高級は葉巻はむろん素晴らしいが、特にキューバ産だと、往々にして「ハズレ」を引いてしまうことがある。

 ドローが悪すぎて吸うどころじゃなかったり、ラッパーが破れていたり、本体に穴が開いていたり、どんな保存してたんだっていいたくなるようなバッドコンディションだったり…等々である。

 そんなのに当たったときも、

「タバカレラの方がはるかにマシだな」

 そんなふう思う。

 実際、タバカレラの葉巻には欠陥個体が少ない気がする。たまにバッドコンディションのものに当たることはあるが、どちらかというと購入したタバコ屋の保存環境の問題かなぁと思われる場合がほとんどである。

 タバカレラは葉巻作りの仕上げとして、真空装置なるもので害虫駆除を行っているそうで、その技術は他にはないユニークなものなのだそうな。

 タバカレラのリーズナブルな価格の中には、そのような品質を安定させる様々な技術が詰まっているものと考えられる。

 安価に、そして安心して買える葉巻ブランドというわけだ。

野生的な奥にある甘い味わい

タバカレラ  ロブスト

 さて今回紹介するロブスト。長さ130mm、太さ20mmのゴン太サイズである。

 長さの割に高価になりがちなロブスト。タバカレラでもそれは同じだが、それでもお値段¥550のリーズナブルさだ(2020年8月現在)。

 本体の香りは土っぽさと草っぽさ。なるほど東南アジアの地を思わせる、ワイルドさがある。それでいてその奥には南国の華やかなものもイメージさせられる。

 着火。火付きも燃焼もドローもよい。口の中に入ってくるのは野生的な苦味。雑味もあるが、いかにも原始的なタバコっぽい雰囲気があり、それはそれで風情を感じる。

 ほのかな、だがしっかりとした甘みもある。中盤以降、すっと雲が晴れたかのように、その甘さが前面に出てくる。

 ゆったり吸って、喫煙時間は40~50分というところか。

 私的分類ではアップ系。チャーチルやマッカーサーが、タバカレラを吸いながらガシガシ仕事をしている姿を想像する。

 カジュアルでワイルド、それでいて奥深さもある葉巻である。