【シガーレビュー】コイーバ シグロ1 – キューバらしさが凝縮されたハーフコロナ
コイーバの代表的シリーズ、シグロの1を吸ってみたい。
4インチ40RG(長さ約101.5mm・直径約15.9mm)とハーフコロナ系のサイズ。デカすぎて時間的・量的に吸いきれないということにもなりにくい大きさのシガーである。
ライトブラウンのボディにキラキラしたコイーバリングが眩しい。表面からは奥深さを感じさせる熟成香が漂う。
フラットカットして着火する。ドローは―――まあまあだ。吸えないことはないので、これでよしとしよう。
小さめのボディなので辛口かな、と思いきや、意外と柔らかな甘みがある。ナッツっぽさと深煎りのコーヒーの風味。まろやかさの中にあるスパイシーさとほろ苦さ。
後半は太い旨みとコクをともなったスパイシーさが強くなる。
うん、うまい。キューバらしさ、コイーバらしさが凝縮されたような味わいで、ストレングス的にはミディアムか。
何かが覚醒する感覚。単に目が冴えるとか、体が元気になるとか、気分がハイになるとかとは違う何かが。
イメージされる情景は、大地の奥深くに眠る黄金。静かに、穏やかに、強い力を放っている。
私的分類としては、優雅さをともなう力強さを与えてくれるアップ系。
葉巻の世界における最高峰のうちのひとつであることは間違いない(これ以上の価格のものは多くあるが、サイズが大きかったり特殊な品だったりするためで、性質は異なれど質のよしあしではない)。
初心者に推奨されるのも、高級葉巻の世界におけるひとつの基準となるからであろう。読者の皆様も、ぜひ、一度は吸ってみられたい。