【シガーレビュー】ロッキーパテル デケイド46 – ビターさの中の粉砂糖
ホンジュラスはロッキーパテルのデケイド46である。
デケイドは「10年」を意味する言葉だそうで、46はリングゲージ数であるようだ。長さ約115mm、太さ約18.26mmと、ハーフコロナ系のシガーとなる。
ボックスプレス系で、本体は四角く平たい形状をしている。
深煎りのコーヒー豆をイメージさせるようなダークブラウンのラッパーはスマトラ産だそうな。チーズ的な風味のある香りがする。
フラットカット、そののち着火。ドローはいい。ホンジュラスらしい、ライトだがしっかりした味わいの煙をまったり楽しむ。
さてその煙のお味だが、素朴で王道的な野太いビターさに、粉砂糖を振りかけたような甘味を感じさせられる。
奥の方にはミルク感。その甘みミルク、ロースト感がまじりあい、キャラメル的な喫味を生み出している。
身も心も弛緩する。その一方で、腹の奥の方に熱いものが生まれる感覚もある。
イメージされる情景は、黒々とした土。そのなかには大地の滋養がたっぷりと含まれ、それを吸った木や花はあまい果実や蜜を生み出す。
私的分類は、心身の深い部分のエネルギーを充填してくれるようなリラックス系。
見た目は渋くて野生的だけれども、優しいくつろぎを与えてくれるシガーだ。