【ビールレビュー】コロナ エキストラ – 南米の陽気さを引き出してくれるライトビール。軽やかだが味は王道
コロナエキストラはメキシコのモデーロ社が製造する、代表的なメキシコビール(とはいうものの、今回の商品、作っている工場は中国らしい)。
生まれは1925年と、今年で99年目、来年で100周年を迎えるようだ。さっぱりとした味わいの夏向けビールとのことで、ちょっと季節外れだが飲んでみたい。今回は缶と瓶の両方が手に入ったので、飲み比べてもみよう。
原材料は麦芽、ホップ、米、コーン。度数はちょっと軽めの4.5%。
色合いはやや淡めの黄色っぽい金色。泡は繊細で軽やかなシュワシュワしたタイプ。
さてグラスに注いだものを飲んでみたが、味は実に軽やかでクセのない、正統的なビールといった印象。清流の爽やかさで、麦の旨みと甘みが流れ込んでくる。苦味はかなり控えめで、そういう点でも飲みやすい。
逆にいえば、やや軽すぎるかなという感もあるが、このコロナエキストラ、実はグラスに注ぐのではなく、缶や瓶から直接飲むのがおすすめだそうな。なるほどと思ってやってみると、ボディやコクといった感触が強まり、ちょうどいい飲み口となった。
また塩を加えて飲むという方法もあるらしいので、自宅のテーブルソルトをひとふりしてみると、まろやかめのクリーミーな泡がビールから発生し、しょっぱいのにミルキーという、不思議だけど旨い味わいに変わった。おもしろい。
ライムを瓶や缶の中に押し込んで飲むというやり方も王道らしいが、あいにくライムはなかったのでこれは後日に試したい。
瓶と缶との違いだが、心持ち瓶の方がコクや甘さが濃い―――ような気はした。なんにせよラッパ飲みするなら瓶の方が気分が出るかな。
しっかり旨いがライトでありカジュアル。陽気にリズムでも刻みたくなる南米の味。なるほど、クラブだのディスコだのでコロナビールが採用されているのをよく見るが、納得。ああいう場に向いたビールだ。
今宵はこいつを飲みながら、ラテンミュージックでも聴いて(ひとり自宅で)ご機嫌に過ごすとしようか。