【Cigar】キンテロ ナシオナレス – 安らぎののち与えられる活力【Cuba】
キンテロはリーズナブルなハバナ葉巻を供給してくれるブランドで、デイリーシガーとして愛用している人も多いことだろう。
このナシオナレスは長さ140mm、直径15.87mmとまさにコロナサイズで、お値段は¥840(2020年7月現在)。なかなかのボリュームのキューバンシガーをお手軽に楽しませてくれる葉巻である。
香りはナチュラル。素朴な、いわゆる干し草の匂いがする。
安葉巻だからどうかな? という思いを裏切り、序盤から苦味や雑味はあまり感じられず、ほのかな甘味が口の中に入ってくる。
まだ薄いけれど、コクのある甘味と旨味、軽いスパイシーさ。キューバンシガーらしい味わいである。
基本的な味わいそのものに変化はないが、吸い続けるうちに味はだんだんと濃くなっていく。
ニコチンの強さという点では、ライト~ミディアムであろうか。そこそこサイズのある葉巻は吸っているうちに「お腹いっぱい」のような状態になってしまうこともあるが、そういうのはなく、どこまでも楽に吸える。
ただドローは悪い個体だった。揉んでも刺してもいまいちなので、中盤、毛抜きで吸口の硬そうな葉をちょっと引っこ抜いてみたら、吸い込みは大いに改善された。最初からこうしときゃよかった。
こういう調整もできるのは、何気にショートフィラー葉巻の強みかも知れない。
私的分類では、のどかなアップ系。心身をほっと安らがせたのち、じんわりとパワーを与えてくれる。
悪くいえば個性のない、よくいえばクセが少ないリーズナブルシガー。日常吸い用として多めにキープしておいても良さそうだ。