トスカーノ クラシコ

 トスカーノ クラシコはイタリア特有の、小枝のようなカチカチシガー。

 イタリア産ケンタッキー葉をもちい、伝統製法を守った上でマシンメイドされているとのこと。同社が作っているトスカネロシリーズが着香タイプなのに対し、こちらは非着香タイプである。

トスカーノ クラシコ

 長さが約160mm、太さが約16mmと、なかなかのサイズのシガー。

 両端が同じような太さであり、同じようにカットされている。どちらを吸い口にしても、どちらに着火しても良い。

 長すぎるようなら真ん中あたりでカットして、半分にして吸うのもイタリア流として正しいとのこと。

 カチカチな表面には、オイリーな艶が浮き出している。表面の香りとしてはほのかな発酵臭。あとほんのわずかだが、ラタキアタバコのような正露丸臭もある。

 味わいはスパイシーさが前面に出ている。ビターさは案外控えめ。コクのある旨みはまさにイタリア料理を思わせる。

 そのままの状態で吸った場合は、長さのせいかちょっとドローが鈍いかも。まあ個体差もあるかもしれないし、吸えないほどではない。真ん中で半分にカットして吸ってみたら、トスカネロ同様に吸いやすくなった。

 重さとしてはそこそこヘビーなのではないか。ドローや重さの観点から、個人的にはカットして吸った方が楽だしおいしいかな、と感じる。

 私的分類では、自分の底力をグイグイ底上げしてくれそうなアップ系。

 外見も無骨なのにスタイリッシュ。カットしてないものを口に咥えて鏡を見ると、イタリアンギャングの大物にでもなったかのような気持ちになる。