【シガーレビュー】モンテクリスト ホイタス – カフェタイムに最適な小さな高級シガー
モンテクリストのホイタスはエスプレッソによく合うコーヒーブレイク時におすすめの葉巻。
大きさは長さ約115mm、太さ約10.32mmと、プリトス系と同程度のもので、ビトラとしてはパナテラあるいはミニパナテラになるようだ。
小さいけれど、しっかりとした本格的なプレミアムシガーである。
ごげ茶色の細めのボディは、どこかオイリーに艶光っている。
本体からはほのかだがこってりとした匂いがする。ただしそれほど強いものではない。
ギロチンカッターでフラットカットしてから着火。最初の煙を口に含み、心の中で「うむ、よし」とうなずく。これはうまいタバコの煙だ。ドローも問題ない。
一番強いのはオイリーな旨味。ついでまったりとした甘さ。その奥に隠し味的なビターさ。
細めの葉巻なので、多少の辛さや刺激はある。とはいえ、同じくらいのサイズのドライシガーよりははるかにまろやか。なかなかちょうどいいスパイス感だと感じられる。
風味はウッド、それからナッツ。
燃焼はそもそもゆっくりめ。無理して急がず、ゆったり吸いたい。
喫煙時間は25分くらい。意識的に時間をかけて吸えば、30〜40分くらいはもつかもしれない。
ボディはライト〜ミディアム。味が辛くなりすぎぬよう丁寧に吸う必要はあるが、女性や初心者にも向いた葉巻なのではないだろうか。
喫煙中にイメージされた情景は、森に住む鹿。草や果実を、のどかに、美味しそうに食べている。
私的分類では、しばしの弛緩の後活力を高めてくれるアップ系。
サイズがサイズなので、どうしてもプリトス系やショート系、クラブサイズのシガリロなどと比較してしまう。
それらに比べれば、もちろん味はいい。高級品にふさわしい香りや質、風格も備えている。けどお値段は当然お高い。
ちょっとの一服がしたいとき、この葉巻をシガレット感覚で気軽に吸う―――そんなお金持ちになりたいなぁなんて思わせる、小さな高級シガーである。