コルツ ゴールドデラックス

 コルツ ゴールドデラックスはバージニアとバーレイで構成されたアメリカタイプの着香パイプタバコ。

 コルツとは「優れた仔馬」を意味するのだそうな。

コルツ ゴールドデラックス

 綺麗な褐色をしたリーフは丁寧にカットされており、洋酒とチョコレートが混じり合ったような―――つまりウィスキーボンボンのようないい香りがする。

 葉は柔らかく、しっとりしている。硬い部分も混じってはいない。まさにアメリカタイプといった感じで、詰めやすく着火しやすい。

 煙はライト、マイルド。香りの甘さとタバコの甘さが混じり合い、まさにお菓子のような味わい。

 軽いタバコというのは、一方で煙の刺激が強かったりいがらっぽかったりすることもあるが、そういうのもなく、喫味はごくスムースである。火もちがとてもいいので、可燃症にならないようには気をつけよう。

 着火したことで、煙の香りは香ばしいほのかなバニラに変わる。煙の香りはそれほど強くはなく、控えめだ。

 味わいにもクセがない。料金的にもお安く、詰めやすく着火しやすく、吸いやすい。まさに常喫むけだ。

 イメージされる情景は、ドラマに出てくるようなアメリカの中流家庭。家事の音や子供が遊ぶ声を聞きながら、新聞でも読みつつ、ゆったり煙を燻らす家主。

 私的分類では、甘くほのぼのしたリラックス系。

 難しいことを考えず、楽に、気軽にパイプを楽しみたいときによさそうなタバコである。