【Cigar】ビリガー エクスポート(シリーズ2種) – ハバナブレンドを使用したシンプルな旨み【Swiss】
スイスのシガーブランド、ビリガーのエクスポートは、ラッパーに高品質なスマトラ葉、フィラーにはハバナブレンドを使用したドライシガー。
四角くプレスされたタイプで、「伝統的」かつ「バランスの取れた」シガーであるそうな。
ビリガー エクスポート2種類の紹介
ビリガー エクスポートには、ナチュラルタイプとマデューロタイプの2種類がある。ひとつひとつ紹介しよう。
ビリガー エクスポート ナチュラル
ビリガー エクスポート ナチュラルは、比較的明るい褐色のタイプ。
ボディからは独特の燻製臭―――パイプタバコでおなじみラタキアを連想させるような匂いが漂っている。
味はスパイシーな旨味がメイン。その奥に甘味。ビターさはそれらにいい具合に溶け込み、一種の隠し味的要素になっている。ナッツ―――アーモンド系の風味。
後半になっても、その旨味は続く。むしろ若干甘味が増す。最後までウマウマと楽しめる。
ビリガー エクスポート マデューロ
マデューロ(熟成)ライプはその名からイメージされる通り暗褐色の外観。
本体からは、ナチュラル同様の香りにプラスして、すっぱそうな発酵臭も含まれる。
煙にはベリーを思わせるフルーティな風味が芳醇に含まれるが、一方でビターさも強い。その奥にスパイシーさ。
結果としてナチュラルより甘さ控えめになっているが、味わい全体としてはナチュラルより濃厚だ。
シンプルなる高品質
前述通り、フィラーはハバナブレンドとのこと。どの程度ハバナ葉が使われているのかはわからないが、確かにキューバ葉巻っぽいコクや旨味がある。
もちろん本場のものほど洗練された濃厚さ、奥深い複雑さのようなものではないが、そのぶん気楽に「ハバナシガーっぽいうまさ」を味わえる。またシンプルなりの、あるいはシンプルゆえのうまさがあるようにも思う。
例えば、焼いて塩を振っただけの肉、ドレッシングなしで食べる野菜、殻を割っただけの木の実。素材の質がいいことが条件とはなろうが、単純素朴だからこそのいい味わいというものが、このシガーにはある。
どちらの品も、ドローはキツいということもなく、スカスカすぎるということもなく。実にちょうどいい。喫煙時間は20~30分。ゆったりくゆらせ、もっと時間をかけて吸うことも可能だろう。
ボディは軽めのミディアム。ドライシガーなので煙はやや乾燥した印象だが、基本マイルドで尖ったところはない。吸いやすいシガーだ。
ともあれこの価格帯でこの味わいはコスパ良し。一度試してみられてはどうだろう。