【シガーレビュー】ダビドフ ウィンストン・チャーチル トラベラー – さまざまな味が溶け合ったクリーミィなスープ
ダビドフの人気シリーズ、ウィンストン・チャーチルのひとつトラベラーを紹介する。
ビトラはペティベリコソ。吸口の方が尖ったトルベード系となる。長さは約115mm、太さは約18mmとなかなかに太いタイプだ。
表面からはやわらかな木と土の香り。そのなかに、これも発酵臭の一種だろうか、旨みを感じさせる乳的な匂いもある。
尖った部分をフラットカットして着火する。ドミニカシガー、しかもダビドフだから心配する必要はないが、ドローは申し分ない。
最初の一口から「うまい!」と唸りたくなるような豊かな味が口の中に入り込んでくる。
さまざまな要素がしっかりとけあったうまみ。ほろ苦さ、スパイシーさ、甘さ、酸味、それらがクリーミィなコクの中でスープとなっている。
太いだけあってまろやか。一方短いシガーゆえの味の濃さもある。たっぷりとした煙を吸い込むと、心身が幸福感に満たされる。
イメージされる情景は、高級レストランのビュッフェ。繊細で高品質な料理を、豪快におなかいっぱい食べている気分。
私的分類としては、存分な満足感と充足感、そして活力を得られるアップ系。
こういういい葉巻は吸うタイミングにもこだわりたい。例えば達成感ある何かを成し遂げた夜。その会心の想いをかみしめながら吸いたいシガーである。