【日本のリーズナブルウィスキーレビュー集】サントリーオールド

 「だるま」の愛称で親しまれるサントリーオールドは、知名度で言うなら日本を代表するウィスキーのひとつだろう。アルコール度数43%、モルトとグレーンのブレンデッド。

 1950年の販売当初は高級品に分類されていたが、現在では比較的リーズナブルな価格帯にて入手できる。とはいえリーズナブル帯の中では高級なポジションとなるので、そのお味もそれ相応に奥深い。

 まずは香り。ほのかなシェリー由来の甘い香り。

 ストレートにてちびりと。香りの甘さからは意外な強い旨みがある。辛さの奥には複雑なほろ苦さとスモーキーさも感じる。

 トワイスアップで。旨みがふんわりと広がり、甘い香りと混ざり合う。辛さもほぐれ、心地よい渋みやほろ苦さが姿を見せる。

 氷を入れてロック。渋みとほろ苦さメインになる一方、爽やかさが増す。余韻にシェリーの甘さ、さらにその余韻にスモーキーさを伴う旨み。

 ウィスキーソーダ。こくのある旨みのあるウィスキーソーダとなる。シェリーの甘い香りはほのかになるが残っており、これが後味に爽やかでフルーティな余韻を残す。

 まさに王道的な渋みと旨みを味わえる、そんなウィスキーであろう。