パルタガス セリーD No.5

 パルタガスのセリーDシリーズはNo.4〜No.6までの3種が通常販売されており(No.1〜No.3は限定品)このNo.5は番号的にも、サイズ的にも中間に当たる。

 リングゲージはシリーズのどれも50RGと同じ太さだが、ロブストのNo.4よりちょっと短く、ショートロブストのNo.6よりはちょっと長い。

 4.33インチ50RG(長さ約110mm・直径約19.85mm)―――ペティロブストと呼ぶべきサイズかなと思う。

パルタガス セリーD No.5

 赤褐色の表面からは、むわりと土、そして獣の臭いがする。

 今回はパンチカットして着火。煙とともに、力強くもどこか気品のある芳ばしい香りが立ち昇る。

 吸ってみる。しっかりした量の葉が巻かれているので、軽いとはいえないが、ドローは問題なし。

 序盤、いかにもパルタガスといった強い煙がガツンと入ってくる。味は、旨みとまろやかなスパイスをたっぷりと含んだ濃いビターさ、といった感じ。

 中盤、その奥からどこかフルーティな甘みが染み出してくる。

 後半、旨みがより濃厚になり前へ出てくる。ナッツ、塩気、バターの味わい。ずっと味わっていたくなるキューバの味。

 味わいはまろやかだが、ボディはパルタガスらしくフル。強いニコチンが心身に染み渡る。喫煙時間は約50分。

 イメージされる情景は、栄養豊かな黒土。その中に幻視される、マグマの灼熱。

 私的分類としては、強く野太いエネルギーで心身の根幹から充足させてくれるアップ系。

 パワフルな葉巻なので、食後に吸いたい一本。夕食後にお酒とともに…でももちろんいいが、昼食後の休憩の時間などにも具合の良さそうなシガーであると思う。