【WhiskeyReview】トリスクラシック - 伝統のリーズナブルウィスキー【Japan】

 トリスクラシック。伝統の国産リーズナブルウィスキーである。

 1946年より売られており、長きにわたって庶民より愛されてきた。

 私もむかしから飲んできた。特に若い頃は。そのお味は「お値段相応」とはよくいわれるものの、個人的にはそれほど不都合を感じたこともない。まあ貧乏な若造の時分、安く酔っ払えるならなんでもよかったからでもある。

 この度記事を書くにあたって、この人気安ウイスキーの味というものをあらためて観察してみることとした。

ほっと安心できるような日常ウィスキー

 香りはそれほど強いものではない。鼻をきかせてよく嗅いでみると、ちょっとケミカルな感じのするウィスキーの香りが感じられた。なるほど、確かに安っぽい感じはする。

 ストレートでちびりとやる。味はすっきりしている。苦味も渋みも控えめでクセがない。やや酸味が強いかもしれないが、別に悪いということもない。

 奥深さはないかもしれないが、普通に飲みやすいと思う。

 水割り、ウィスキーソーダ―――そのすっきりした味が単純に割り材に溶け込む。

 烏龍茶や十六茶などで割るとなかなかに具合がよろしい。クセのないこのウィスキーの味は、すんなりお茶と交わり調和する。酔っ払えるお茶が生まれる。

 気軽にくいくいやっているうちに、酔いが回っていく。

 安いからといってまずいわけではない。とはいえ「うまい!」と唸るものでもない。まさに可もなく不可もなしといった感じだが―――しかしそれが良いのかもしれない。

 実際、気負わずに飲める。そしてその気軽さの中には、ほっと安心できる懐かしいあたたかさのようなものがあるように感じられるのである。