【シガーレビュー】パンチ(ホンジュラス) スリム パナテラス ティン – 細長ボディに詰まったしっかりとした旨み
ホンジュラス版パンチのスリム パナテラス ティンは10本入りを缶入りで売られているティンシガー。
長さは約117.5mm、太さは11.1mmと細長く、リングはあえてつけられてないタイプとなる。
本体からはかすかな、しかし力強い枯草臭がする。
細めなのでギロチンカッターでフラットカットするのがいいだろう。
着火してひと吸い。入ってくる煙の味は、甘さとよく調和したスパイシーさ。その奥にはコクのある旨み。ほろ苦さはほのかで、味の引き締め役を担っている。
強めに吸うとビター感が強まる。それがその他の味とまじわりあい、魚介系の旨味に変わる。
中盤以降は甘さが前に来るように感じる。スパイシー感やほろ苦さが隠し味となった、獣脂のような甘さ。
ドローは問題ない。喫煙時間は15~20分くらいか。この細さにしては煙はマイルドで、尖ったところがない。
ボディは比較的ライトなほうと思う。ただホンジュラスものとしてはやや重めかもしれない。
イメージされる情景は、異国の市場、ケバブの屋台。街は活気に満ち、おいしそうな匂いがぷんぷんと漂う。
私的分類としては足りないエネルギーを満ち足りさせてくれるようなアップ系。
味、ボディともに、日常吸いに適したシガーだ。リングがないのもむしろ勝手が良い。
朝、仕事の前、遊びの前等々―――パワーやテンションを高めたいときに吸いたい。