【シガーレビュー】ラ・グロリア・キュバーナ(ドミニカ) グロリア ペティ ティン – さわやかさの中にある奥深さ
“偉大なるキューバ”の意を持つラ・グロリア・キュバーナはその名の通りキューバのブランドだが、今回紹介するものはDC(ドミニカンキューバン)つまりドミニカ産となる。
本来は10本セットで缶に入っているティンシガー。シガーコネクションのティンシガーフルセットに含まれていた一本だ。
長さ約111mm、太さ約12mmと一般的なプリトス、あるいはデミタスと呼ばれるサイズである。
よく熟成されたタバコなのか、本体からはブルーチーズのようなうまそうな香りがほんのりと漂う。
触った感触としては、中にタバコ葉の硬い部分が詰まってそうな感触があったが、ドローは問題なし。やや硬いかもしれないが、ちゃんとおいしく吸える。
味わいは、うまい。だがそのうまさを言葉にするのがちょっと難しい。甘いとかビターだとか、なんらかの要素が突出した味わいではないからだ。
甘み、酸味、ほろ苦さ、スパイシーさ、フルーティさ―――そういった様々な要素がすべて溶け合い、そのうえで熟成したような感がある。
全体的な印象としてはさわやかな系の喫味。吸ってるうちに、徐々に目が冴え、覚醒してゆく感覚がある。
イメージされる情景は、瀟洒な洋室に置かれた観葉植物。そこになる小さな果実。
私的分類としては、奥深い味わいを探っているうちに心身がすっきりリフレッシュするリラックス系。
朝の目覚め、午後の気分転換などによさそうなシガーかと思う。