パルタガス  クラブ

 パルタガスはハバノス6大ブランドのひとつだが、他のブランドとは一線を画す、ワイルドで荒削り、素朴にしてパワフル、それでいて奥深い個性的な葉巻を作っている。

 シガリロ(クラブサイズ・ミニシガリロサイズ)においても、そのパルタガスらしさははっきりと感じられる。

パルタガス  ミニシガリロ

 いかにも「強い」野生的な煙とともに、ビターな味わいが口の中に充満する。

 フルーティさに転化するような酸味はあまりない。ほぼビター。そのビターさの奥に、スパイシーさ、キューバタバコの力強いうまみと甘味がある。

 当然のようにフルボディ 。安易に鼻に煙を通さぬよう注意すべきだ。鼻の神経から脳に向かって、ガツーンとした刺激が駆け抜ける。だが慣れればその刺激が脳を覚醒させる。煮えたぎらせる。

 腹の奥からふつふつと湧き上がるエネルギー。自分の中の野生が目覚め、野獣となったかのような心持ち。だが無駄にハイになるわけではない。高揚しながらも精神は落ち着き、安定する。草むらから獲物を狙う虎のよう。

パルタガス  クラブ・ミニシガリロ カタログ

 タバコ屋でもらったハバノスシガリロガイドによると、味わいの強さは4。コイーバと同等だが、コイーバとはまた異なる強さと旨味がある。

 私的分類では、もちろんアップ系。慣れないうちは、その力強さゆえにむしろ疲れてしまうかも知れないが、ハマってくるとその刺激が心身すべてをパワフルにする。

 クラブサイズとミニシガリロでは、基本的な味の違いはなし。ミニシガリロの方が刺激は強いので、より強烈なガツンを求める人にはいいかも知れない。

 寝る前に吸うようなタバコではない。仕事の前、何かに挑む前、気合を入れたいときに吸いたいシガリロだ。