【シガーレビュー】ロメオYジュリエッタ ロメオNo.3 – 紫煙とともに物語の世界へ
ロメオYジュリエッタのロメオNo.3は同ブランドのメインラインナップのひとつ。
長さ117mm、直径が15.8mm、やや小ぶりなサイズの葉巻であり、価格も手頃なので、初心者向け一流ブランドプレミアムシガーといえる。
購入したのはチューボ入り。なかにはとても美しい葉巻が入っている。小ぶりなサイズだけあって、口にくわえても、スマートに様になりそうである。
序盤口の中に入ってくるのは、ロメオらしいほろ苦さと酸味だ。朝の森を思わせるような爽やかな感覚。ああ、ロメオだなぁと思う。
やがて甘みや旨味、スパイシーさがそこに混じり、フルーティな味わいも生まれてくる。喫味は上品だが、ボディはそれなりにある。ショップなどの紹介によれば、ミディアムボディとのこと。じんわりと、脳と精神が落ち着き、覚醒していくように感じる。
中盤、ふわりと甘みが強くなる。うっとりとするような、ロマンティックな味わいだ。
その甘みに陶酔していると、いつしか全体的な味わいが少しずつ強く、ビターになっていき、やがて終わりを迎える。
そのブランド名からの連想もあるだろうが、やはりロメオYジュリエッタの葉巻は、そこにひとつの物語を感じさせる。
残念な点としては、ちょっとドローの悪い個体に当たってしまったようだ。揉んだり刺したりカットし直したりしてみたが、煙の出はいまいちだった。
そのような作業も含め、喫煙時間は一時間くらい。私的分類においては、リラックス系の葉巻といえる。
とはいえやや目を覚ますようなところもあるので、寝る前はよろしくないかも知れない。昼食後や夕食後、読書とともに吸うのが良さそうだ。