【パイプレビュー】ラットレー オールドゴーリー – ちょっとスパイシーさもあるバージニアミクスチャー
ラットレーのオールドゴーリーは幾種かのバージニア葉を混ぜた人気のミックスチャー。
バージニアに種類があるだけで、あくまでバージニアオンリーのタバコだが、なかなか奥深い味わいである。
商品説明によるとこのタバコは「ブロークンフレイク(フレイクをある程度揉み解してある状態)とラブド(よく揉み解された状態)で構成されています」とのこと。
柑橘っぽいような、ヨーグルトっぽいような香り。熟成によりじっくりと生みだされた香りであろうか。
葉はやわらかく、かなりしっとりとしている。詰めるのは楽だが、火はちょっと付きにくいかもしれない。ただ繰り返し丁寧に火種を作っていけば問題ない。
バージニアの甘みと同時に、なかなかのスパイシーさがある。バージニアオンリーのタバコというと、まったりした淡白な味わいのものも多いが、このタバコは案外、味わいに刺激的な部分もある。
とはいえ全体的にはおだやかでナチュラル。癖のない、自然なタバコの味を楽しめる。味の変化はそれほどないが、飽きずに吸える味わいである。
イメージされる情景は、昼下がり、森のログハウス。バルコニーの百合椅子に座り、鳥の声を聞いながら、庭や森の様子を穏やかに眺めている。
私的分類では、ゆっくりと活力を高めてくれるアップ系。
バージニア系をレギュラーのひとつに加えたいのだけれども、淡白すぎておもしろみのないものはイヤ、というひとに、いいパイプタバコかもしれない。