ロメオYジュリエッタ コロニタス・アン・セドロ

 ロメオYジュリエッタのコロニタス・アン・セドロは、一流ハバノスブランドのプレミアムシガーを、なんと¥1,010(2020年11月現在)の低価格で楽しめるリーズナブルな一品。

 大きさも長さ129mm、太さ15.8mm。コロナよりちょっと小ぶりなペティコロナサイズと、なかなかの大きさである。

ロメオYジュリエッタ コロニタス・アン・セドロ

 本体はシダーで巻かれており、その下には美しく端正なボディが眠っている。

 表面の匂いはほぼない。若干、発酵臭がするかしないか程度。

 フラットカットして着火。ドローはちょうどいい。スムースだがスカスカすぎもせず、といった感じ。

 煙はまろやかでマイルド。味わいはまったり系。ちょっともっさりしているかな、という感もあるが、そのなかにキューバシガーの旨味やスパイシーさ、甘さのような要素が散見できる。

 中盤以降は、ふわり、ふわり、と所々でクッキーを思わせるような香ばしい風味も感じられた。また後半になると全体的に味わいが濃くなった。

 柔らかい喫味だがニコチンの充足感はなかなかにあるように思う。私は3回くらいに分けて最後まで吸った。

 イメージされる情景は、春の野原。草木の下にある土。そこからモグラが顔を出す。

 私的分類では、味わい通りまったりとしたくつろぎを与えてくれるリラックス系。

 正直いうと、このサイズのキューバンシガーでこの価格、というのは内心不安でもあった。やはり安いものは味もそれ相応である場合が多いからだ。だが案外悪くはない。

 ハバナらしい濃厚さには欠けるかも知れないが、味、香りとも十分に楽しめるリーズナブルシガーといえる。