【パイプレビュー】マックバレン ヴァージニアフレーク – まったりした自然な甘みを楽しめる
マックバレンは比較的リーズナブルで高品質なパウチタイプのパイプタバコを作っているブランドだが、このバージニアフレークは缶入りで、価格的にもやや高価な部類となる。
その名の通りバージニア葉が主体のフレークタバコである。
中身の写真は上の通り。
やや小ぶりな板状のタバコが入っている。
フレークタバコなので、ほぐしてつめても巻いてつめてもよし。ただ私はフレークを上手に巻けた試しがないので、普通にほぐして詰める。
火つきはいい。セオリー通りにやれば、なんなく着火できるだろう。
さてお味。商品の紹介によれば「バージニア葉の自然な甘さと軽めのフルーツ様の喫味が特徴」とのこと。
なるほど、かなり甘さ控えめではあるが、のどかでナチュラルな旨味がある。フルーツっぽさに関しては、着火前の状態だとそういう香りがあるけれども、火をつけた後はほとんど分からなくなる。ほのかにそんな風味があるような? といった程度だ。
イメージされる情景は、収穫前の小麦畑。ほのかに暖かい程度の日和だが、日の光は思いの外あざやかで、小麦はきらきら輝いている。どこかから漂ってくる香ばしい香り。どこかでお菓子を作っている? それともこれは小麦自体の香り?
まったくもってクセのない、まったりとした味わい。バージニア葉の味は様々に例えられるが、私はやはり「ご飯」だと思う。上質なお米を炊いたご飯。そのままでも十分おいしい。おかずや味付けが欲しくなる気もするけれど、変な味付けをして台無しになるくらいなら、そのまま食べたい。
このタバコも同じだ。刺激や濃厚な味わいがあるわけではないが、不快な要素もない。無難といえばそのとおりだが、その無難さが極めて上質で高品質である。
やはりちょっと高いだけあって、安価なバージニアブレンドよりは味の純度が高いようにも思われる。
私的な分類では、ごく穏やかなアップ系。
常喫ラインナップに入れておきたいバージニアブレンド。その候補のひとつとして加えてみてはいかがだろう。