アップマン ハーフコロナ

 ハバノスS.A.の名門ブランド、アップマンのハーフコロナは、長さ90mmに太さ約17mm。

 シガリロをのぞくハバノスシガーの中ではかなり短いものとなるが、その小さなボディが与えてくれる満足感は馬鹿にはできない。幸福な弛緩で、しっかり心身を満たしてくれる。

1日の疲れを紫煙とともに消し去る

アップマン ハーフコロナ

 本体の香りは微か。発酵臭―――ちょっと鰹節っぽい香りがする。

 指で全体を触ってみる。ふわふわした感触。フラットカットして着火。ドローは…非常によし。キューバ葉巻というものは、ドローが良かった時点でまずほっとする。

 味わいはなかなか強い。ガツンとくるスパイシーさ。そしてビターさ。そのビターさの中に、なんともいえない複雑な風味や旨味が満ち溢れている。

 そんな味わいだが、心身は極めてリラックスした状態へと移っていく。豊潤な紫煙の中で、夢うつつになるような心持ち。

 目を閉じてイメージする。浮かんでくる情景は、夜。王様が住んでいるに違いないどこかのお城。その豪奢な寝室。 

 私的分類としては、寝る前の1〜2時間に吸うのが良さそうなリラックス系。ボディはミディアムでマイルド。

 喫煙時間は20〜30分。急いて吸う気にはならないシガー だ。もっともっと時間をかけて、ゆったり吸ってもいいだろう。

 1日の疲れや葛藤を、煙とともに霧散させてくれるような―――小さいけれど大物感のあるシガーである。