【ウィスキーレビュー】オールドパー シルバー – 御長寿につながりそうな伝統スコッチ
152歳まで生きたという英国の伝説的人物、トーマス・パーにあやかってその名をつけられたというオールドパー。そのノンエイジタプである。
濃厚な金色の液体をグラスに注いで、まずは鼻を近づけよう。
落ち着いた、上品でフルーティな香り。どこかミルキーで蜂蜜っぽい甘さも感じる。
ストレートで飲んでみる。フルーティ、そしてバニラの甘さの後、ほのかにスモーキーな余韻が訪れる。
ちょっとだけ加水。甘さ、フルーティさ、スモーキーさ―――そういったストレートにもあった個性が、まろやかになりつつもむしろわかりやすく花開く。
氷を入れてロックに。キリリとした渋味が強まるが、それが甘さ、フルーティさともよく調和する。柑橘系の風味が存在感を増す。
ウィスキーソーダ。スィート&フルーティな要素を炭酸水が引き立てる。カクテルのようにスイートなハイボールとなる。フレッシュでさっぱりした味わいの後に、やはり適度で気持ちのいいスモーキーさを感じる。
上品で華やか、そしてスイートなタイプのスコッチウィスキー。カジュアルに楽しんでもよし、じっくり味わって飲むもよし、いいウィスキーである。