【ビールレビュー】一番搾り 黒生 – とろけるクッキークリームコーヒー。濃さと甘さのきわだつ黒ビール
一番搾り・黒生はキリン自慢の一番搾り製法をもちいて造られた黒ビール。
黒ビールのなかでは、個人的にいちばんのお気に入りだ。ひょっとしたらすべてのビールのなかでもマイベストといっていいかも知れない。
原材料は麦芽とホップ。度数は5%。
飲む。最初に焦げたような苦味があり、その直後に濃厚なコクと甘さ、そして旨みが押し寄せてくる。熟し切った甘々なフルーツ感をまろやかなクリームが包み、それをさらにがっつり焙煎された麦の風味が包み込んでいる。
まさにスイートなクリームコーヒーのようなビール。というより、炭酸とビール風味の味付けがされたラテコーヒーといった感すらある。
コーヒー感は黒ビールの特徴ではあるが、この一番搾り黒生以上にコーヒーを感じさせるビールを私は知らない(正確にはひとつあるが、そのビールはコーヒーエキスを添加したちょっと特殊なビールであった)。
あえて泡がたっぷりになるように注いでもいい。泡も、いやなんなら泡がいちばんうまいのだ。とろけるようなクッキークリーム。
イメージはオーストリアはウィーンのカフェハウス。そこでコーヒーとともに頂く、大人な味わいの高価なチョコレート菓子。上質な甘さとともに、渋みや奥深い味わいをじっくりと楽む。
うぅむ、やっぱり極上。ただ好みは別れるのかも知れない。なんといっても濃厚すぎるからだ。甘すぎてもたれる、と感じる人もいるだろう。ともあれ私は好きだ。
しかしながら残念なことに、取り扱っている店舗が結構少ないんだよね。我が家の近所のスーパーやコンビニには置いてない。ちょっと離れた店には普通にあるんだが。
愛好家の中には、取り扱い店舗の少なさゆえに、このビールだけはネット通販で箱買いしているという人もいるようだ。私も今後はそうしようかな。