クバオ ミニシガリロ

 クバオ ミニシガリロシリーズはメイド イン フィリピンのドライシガー。

 ミニシガリロという名称だが、長さ約75mm、太さ約14mmと、ハーフコロナ系の太さを有する。

クバオ ミニシガリロ4種のレビュー

 シリーズはどれも一箱5本入りで、一本一本がフィルム包装されているタイプ。

 シリーズのひとつひとつを紹介していこう。

クバオ ミニシガリロ バニラ

クバオ バニラ

 フィルムを剥いだ瞬間から、甘いバニラが香る。

 着火して吸ってみる。口の中に入ってくるのはまさにバニラの甘さ。

 もちろん、甘み自体はタバコ葉本来のものだろうけれど、フィリピンタバコ特有の癖や臭みのようなものをバニラが緩和してくれるので、その甘さだけをしっかりと味わえる。

 若干、そのバニラ風味が不自然かつクドく感じられるかも知れないが…アメリカの着香ドライシガーほどではない。許容範囲内だろう。

 甘さと香りを存分に楽しめるシガーだ。

クバオ ミニシガリロ ハニー

クバオ ハニー

 本体からは蜂蜜の甘い香り。

 煙もまた蜂蜜香たっぷり。口の中に蜂蜜の風味が充満する。

 一方味の面では、意外とかなりのビターさもある。

 バニラの場合は、その香りが苦味やクセを抑え甘さのみを引き立てていたが、ハニーは逆にマニラシガー特有の野性味とまじりあい、ビターかつ甘いという味わいを生み出している。

 もとより蜂蜜というものは―――特に未精製に近いものは―――甘さの中にかなり独特の風味も含んでいるものだ。蜂蜜はタバコを甘く彩りつつも、それが本来有している様々な要素とも共存する。

 バニラと比べ、甘さでは劣るが、味も香りもナチュラル。バニラのちょっとクドい感じが好きでない人は、このハニータイプの方が向いているかも知れない。

 スイートでありながら、ナチュラルかつワイルドな風味を楽しめるシガーだ。

クバオ ミニシガリロ チョコレート

クバオ チョコレート

 上記に商品同様、しっかりと着香されている。本体からはまさにチョコの香り。

 味わいは甘さとビターさがちょうどよく交わりあったようなもの。

 バニラほど甘くはない。一方、ハニーにある独特の癖のようなものもない。

 味わい的にはバランス良し。まさに、甘さが控えられたビターチョコレートのような喫味だ。

 一方香りはやや強め。喫煙後は、部屋中や指にチョコレートの匂いが残る。

クバオ ミニシガリロ オリジナル

クバオ オリジナル

 クバオ ミニシガリロ オリジナルは非着香のタイプ。

 着香とはタバコの持つ癖や苦味などのネガティブ面を抑制する側面もあるので、それがないこのオリジナルはどんなもんかなと思ったが、十分にうまい。

 やや粗野だが王道的な旨味とスパイシーさ。控えめなビターさもそれらとよく合い、ちょっと味が濃くて辛いけどおいしいスペイン料理、といった味わいがある。

 中途半端に高価なシガーより、こっちのほうが安価かつ美味と思わせる―――タバカレラ等と同様、フィリピン産らしい良品質だ。

このサイズでこのリーズナブルさは魅力

 一般的なミニシガリロ―――というかプリトス以下の太さであれば、通常のシガレットのように口に咥えて着火してもいいが、この葉巻はそれなりの太さを有するので、バーナーライターで先端を十分に炙って着火したい。

 太くてドローもいいので、たっぷりと吹かせる。少々強喫煙しても、むせたり粘膜が痛くなったりすることもない。

 どの商品も、うむ、なかなかにうまい。やや安っぽいうまさかもしれないが、うまいにはうまい。

 なんたってリーズナブルなシガーである。5本入りで¥650-(2020年10月現在)。1本¥130-である。それなりに太い葉巻ゆえの充足感も考えると、十二分によしとすべきだ。

 私的分類では、幸福感と同時に元気を与えてくれるアップ系。

 価格も安い。喫煙時間も、吸い方次第だが10〜20分。長すぎず短すぎず。休憩時間などにしっかりとニコチンを補充したいときなどは、こいつでいいのではないだろうか。