【ビールレビュー】一番搾り 糖質ゼロ – カロリー3分の1カットのライトビール。味はしっかりしているぞ
一番搾りの糖質ゼロはその名の通り、独自の技術で糖質カットし、限りなくゼロに近づけたビール。
個人的には、糖質をそんなに悪いものだとは思ってないのだが、栄養成分表を見ると100gあたりのカロリー29kcalと、通常のビールの3分の2程度となっている。つまりはカロリー3分の1カットだ。
食べ過ぎ飲み過ぎがさすがに気になるとき、いいかなとも思ったし、ひょっとすると独自の旨さもあるのではないかという期待もあった。
以前、キリンのノンアルコールビールを飲んだことがあるが、酔っ払わないにもかかわらずその味はまさにビールで、結構うまくて感心した覚えがある。
原材料は麦芽、ホップ、糖類。度数は5%。
糖質ゼロなのに材料に糖類とはこれいかに、とも思ったが、この糖類は醸造の過程でアルコール化し糖質としては残らないのだそうだ。
成分表によれば炭水化物0.6g、糖質0g。炭水化物の0.6gというのは水溶性食物繊維の類であろう。糖質は、厳密には0.5g以下は入っているかも知れないが、食品衛生法上それくらいの微量ならゼロ扱いとなるのだそうな。
泡は、キリンにしてはシュワシュワした荒いタイプかな? 色合いは適度な濃度の中に透明感がある。
さて飲んでみよう。おお、ちゃんとビールのお味。
若干、味が薄くて淡いのは事実である。それでもビールらしい苦さ、麦の甘みや旨み、風味はしっかりとある。
軽やかであり、澄んだ感覚。涼風のようなさわやかさ。実に飲みやすいビールだ。
世のビールマニアたちも納得―――とまでいうつもりはない。ビール好きにとっては、やはり少し物足りないかも知れない。
しかし人によってはこれくらいのライトさの方が好ましいと思う人もいるだろう。
また飲兵衛たちも、飲み続けているとちょっと軽めのものが飲みたい、と思うことがあるはずだ。そういうときはこの一番搾り糖質ゼロをセレクトしてみてはどうだろう。
アルコール度数から分かるように、酔っ払える度は同じだ。カロリーも控えめにできる。
ここでふと思いついたのだが、私はたいてい、夕食の晩酌時、350mlのビールを2缶、合計700ml飲む。1缶が大体150kcalなので300kcalである。
ビールの味をしみじみと味わえるのはやはり1缶目だ。その後はある意味、酔いを進めるために飲むようなものである(だからといってまずい酒は困るが)。
ならば1缶目、何かしらのビールを飲み、その後にこの、決してまずくはなくむしろなかなかに旨い糖質ゼロの500ml(145kcal)を飲むとすれば、摂取カロリー自体は約300kcalのまま、いっぱい飲めるといことになるではないか。
これはいいアイディアだ! うん、一番搾り糖質ゼロ、いいビールなのではないかと思う。