【ビールレビュー】プレミアム生ビール – トップバリュ製、緑の缶のビール。力強さと華やかさの共存
今回飲んでみるプレミアム生ビールはイオンのハウスブランド、トップバリュのビール。クラフト系や発泡酒ではない、いわば“通常のビール”のなかでは、350ml缶で10〜30円お安い。
しかしながら素材、製法ともに本格派を志しているようで、最高級とされるテトナンガーホップをはじめとしたドイツ産ホップのみを使い、華やかな香りとしっかりとした飲みごたえを実現しているそうだ。
原材料は麦芽とホップ。度数は5%。色合いは、透明感がありつつも、どこか力強い濃さも感じる。
泡はフワシュワだ。荒めの泡でありつつも、粘度もあってクリーミーな感触を有している。
グビリ。まずはなかなか強めのビールらしい味わいがくる。重厚な、ハードといってもいい苦味。そのなかに含まれる麦の風味と旨み。
それらとともに、華やかでフルーティな香りや甘さも共存している。それが、荒々しくパワフルなビールの味を気品あるものにしている。
パッケージの濃い緑色は、なかなか見事な配色だと思う。味や飲みごたえの印象をよく表している。
想起されるのは、屈強にして頑強ながら、貴族としての品格をその身にまとった歴戦の騎士。
旨いし、そして私の舌によく馴染む。
飲みながらトップバリュの商品紹介サイトをながめていると、製造しているのはサッポロビールと書いてあった。
なるほどそうだったのか。サッポロは私の特に好きなメーカーのひとつだ。いわれてみればサッポロっぽさがある気もする。
お手頃価格だからって全然バカにできない。見事な味だ。
違う見方をすると、お安いからって気軽に買ってみた人は、このヘヴィといってもいいほどの本格さに、とまどうかも知れない。そんなビールである。