コイーバ クラブシガリロ

 コイーバのシガリロは、私にかなりの衝撃を与えたシガリロだ。

 衝撃の内容というのは単純で、つまり「シガリロとはこんなにおいしいものだったのか」という、要はそういうことである。

エネルギーがみなぎるようなタバコ

コイーバ ミニシガリロ

 もともと、シガリロにそんなに感心したことはなかった。

 値段の割に辛いばっかりで、うまいとは思わなかった。アメリカ系の激甘着香がされてあるリトルシガーやプリトスサイズのシガリロ にしても、

「パイプでいい」

 というような感想であった。

 コイーバのシガリロは、シガリロの中ではかなり高価な部類である。クラブサイズのそれを最初に吸ったとき、感じたのはまずはやはり辛さであった。舌がヒリヒリするようで、煙が鼻の粘膜に触れるとツーンとする。

 やはり同じか、と思ったのも束の間、すぐに非常に濃厚な旨味と甘味が口の中に滑り込んできた。

 その味わいは一時だけではなかった。まさに本格的なシガーがそうなのではあるが、後半になればなるほどその味はより濃厚さを増していった。シガリロが短くなるにつれ、当然指で持ちづらくなるのだが、捨てるのが惜しい。最後の最後まで吸いたい…。

 目を見張るようなうまさを信じられなくて、吸い終わった後また一本火をつけた。同じ旨さ、同じ快感が再び体験できた。

 それだけではなかった。喫煙後約10分、とても頭が冴え、気分が爽快になっていることにも気付いた。全身が活性化し体温が上がっているようで、腹の奥から活力が湧いてきた。

 それからというもの、シガリロ―――特にキューバ製シガリロにはまり、あれこれ吸い比べするようになったのである。

気軽に楽しめる、本格的な葉巻に負けないおいしさ

 コイーバのクラブ・ミニシガリロを、他と比較してみよう。同じくハバノスs.a.より販売されている、他のキューバ製シガリロとの比較だ。

 際立つのは味の濃厚さ、そして純度だ。極めてコクがあるのに、雑味は少ない。洗練されている。その味わいは、やはり超一流ブランドのタバコなのだと納得させられる。

 ただニコチン、刺激とも、かなり「強い」ことは間違いない。シガリロや強いタバコを吸い慣れない人だと、その刺激に痛みすら感じるだろう。

 あと欠点を挙げるなら、やはりお値段だろうか。クラブサイズで一本で¥180、ミニシガリロが一本¥155(2020年7月現在)。一般的な紙巻きたばこの何倍もの価格だし、ミニシガリロに関しては他のクラブサイズ・キューバンシガリロと同等以上の値段である。

 いくらおいしいからって、あまりバカスカ吸ってはいられないが、例えば数百円のたいしたことない安葉巻を一本吸うよりは、このシガリロを3~4本チェーンスモーキングしたほうが幸せになれる気もする。また紙巻きたばこを何本も吸うより、これを一本吸ったほうが満足感が得られるように思う。

コイーバ クラブ ミニ カタログ

 上はタバコ屋さんでもらったハバノスシガリロガイドだが、見ての通り味わいの強さ(ニコチンの強さ等も含むものと感じられる)は☆4。

 私的な分類では、元気の出るタバコなのでアップ系といえるだろう。

 クラブとミニシガリロでは、基本的な味わいは変わらないように思う。ただ大抵そうであるように、クラブは比較的まろやかで、ミニシガリロは刺激がキツい。とはいえより短い時間で吸えるミニシガリロは、状況次第でやはり重宝する。

 本格的な葉巻に負けない美味を気軽に体験させてくれる、そんなシガリロだ。