ホワイトホース ファインオールド【リーズナブルなスコッチウィスキーレビュー集(¥2000以下)】

 ホワイトホース ファインオールドは安酒のイメージがあって、実際リーズナブルなのだが、世間のウィスキー好きたちの評価はなかなかに高いようだ。

 1890年に発表。40%、モルトとグレーンのブレンデッド。このウィスキーを産んだ創業者ピーター・マッキーはスコッチウィスキーの発展と近代化に貢献したと称えられている。

 シンプルな黄色いラベルは一見ちょっと安っぽいようで、見慣れてくるとそこに古風な風情や味わいを感じてくる。

 琥珀色の液体をグラスに注ごう。まずは香りを確認。ほどよいスモーキーさと共に、優しい甘みを感じる。

 ストレートでちびり。甘みと旨味のバランスがいい。苦味と渋味は程よいスパイス感。

 加水してみる。なめらかなまろやかさがふわりと広がる。
 
 氷を入れてロック。旨みのあるビターさが力強さを増す。

 ウィスキーソーダ。旨みとビターさが融合しあいいい塩梅となる。甘味はその個性を残し、味わい全体をやさしく包む。

 なるほどおいしい、そして飲みやすいスコッチだ。飲んでる間は価格を忘れる。そしてその価格の安さを思い出したとき、こりゃあお得なお酒だわいと唸りたくなるのである。