【ウィスキーレビュー】カティサーク オリジナル – ちょっと独特? スムースな奥にある複雑な味わい
カティサークは当然スコットランド産のウィスキーだが、アメリカに輸出することを前提にブレンドされたものだそうで、比較的ライト&スムースでありつつ、一方では独特な味わいも有するお酒のようである。
その名の由来は、イギリスの快速帆船「カティサーク号」にあるのだそうだ。40%もブレンデッドでモルト&グレーン。
さてグラスに注ぎ、香りを。若い酒にしてはきつさを感じない。とても穏やかな柑橘とバニラ。ほのかなスモーク。
ストレート。 刺激は少なめ、やや辛口な旨みを感じるがスムース。飲みすくライト、シンプルでさわやかな味わいだが……飲み慣れてくると、なんともいえない複雑なものを、ほのかにその中に感じる。土? 木? ハーブ?
加水してトワイスアップ。まろやかさとともにぬるりとした感触も。柑橘、バニラ、蜂蜜といったフレーバーを味覚的に感じやすくなる。
ロック。ロックにすることで旨み、甘みも鮮明となる。少し時間がたつと、スコッチのロックらしい染みるような渋みも出てくる。
ウィスキーソーダ。旨みとビターさが融合した味わい。さわやかさと同時に感じる渋さ。その奥にある、やはり複雑な味わい。
ちょっとやそっと飲んだだけでは計れない、奥深い独特さのあるウィスキー。この酒をひたすら愛好する人がいるというのも納得である。