【シガーレビュー】キンテロ ファボリトス – ロブスト系のぶっといショートフィラー
キンテロのファボリトスは4.53インチ50RG(長さ約115mm・直径約19.85mm)とロブスト系のサイズ感で、同ブランドの中では一番太い葉巻となるのではないか。
ショートフィラー&マシンメイドのシガーだが、それゆえに、この太さのキューバンシガーをリーズナブルに楽しめる。
ややゴツゴツとした表面。フラットカットして着火。
吸ってみる。ドローだが、キンテロはショートフィラーにもかかわらず、個体差によってはひどいものもあるとも聞く。ただ今回は問題なし。たっぷりとした煙が口の中に入ってくる。
味については、最初の一口から、ナッティな甘みがふわりと口の中に広がる。
徐々に―――この辺はリーズナブルシガーゆえか―――若干の渋さや雑味が現れる。
やがてそれらの要素が融合して、ちょっと独特な、しかしキューバらしい味わいに変化する。
ボディはライト。喫煙時間は60分。
イメージされる情景は、栄養豊かな土壌に屹立する巨木の根。
私的分類としては、野太いようで意外と軽やかなパワーを与えてくれるアップ系。
キンテロはどのみちどれもリーズナブルだ。太いのがお好きなら、迷わずこのファボリトスを選択すべきだろう。