【WhiskeyReview】フォアローゼス - バラの如く甘く華やかなバーボン【USA】

 「薔薇のバーボン」ことフォアローゼス。

 「香りや個性の異なる10種類の原酒」を絶妙なレシピでブレンドし、花のような甘い香りと味を生み出したとのこと。40%、グレーンとモルト。

 まずは香りから。甘いバニラ。その名からの連想もあるだろうが、花のような華やかな香り。

 ストレートで。辛みもあるが、コクと甘みもしっかりと感じる。コクの中には適度なスパイス感。

 トワイスアップ。辛みは消え、コクはとろみをともなう。甘みは香りと共に花開き、蜂蜜や柑橘系の風味を生み出す。

 氷にそそぎ、ロックで。花の香りが鮮明さを増す。渋みや苦味が湧き上がるが、それが甘みとよく調和する。

 ウィスキーソーダ。旨みと甘さが絶妙に融合し合う。とろりとしたコクは健在。さわやかな飲み口の後余韻として感じる花の香り。

 甘いウィスキーだが、その甘さは高貴で上品。なかなかに個性的なバーボンであるように思う。