キャプテンブラック ロイヤル

 キャプテンブラックのロイヤルはアメリカタバコらしい甘々なキャプテンブラックシリーズの中ではフレーバー控えめな商品であるらしい。

 パッケージの色も渋めなダークブルー。はてさてどんなお味であろう。

キャプテンブラック ロイヤル

 タバコ自体の香りはバニラチョコレート香。それプラス洋酒っぽい香りもする。確かに姉妹品であるキャプテンブラックオリジナル、ゴールドより控えめの香りだ。

 赤褐色の葉と黒い葉が混じり合ったブレンド。ゴールデンキャベンディッシュオンリーのキャプテンブラックゴールドに、ブラックキャベンディッシュを混ぜたような見た目である。 

 湿り気はほのかにしっとり。ベタついたところもないので、詰めるのは容易だ。アメリカタバコなので、着火に難儀することもないだろう。

 さてお味。香り同様、タバコ自体の甘さも控えめであるように思う。

 アメリカタバコの、特にキャプテンブラックの甘さを期待していた人には、どこか薄く感じられて、ちょっと期待外れに思われるかもしれない。

 だがしばらく吸っていると「ひょっとするとこれ、キャプテンブラックの中では一番吸いやすいのではないか」という気持ちにもなってくる。まったりとしつつも甘さはちゃんとあり、変な雑味や苦味もない。クドいところもない。

 強さもライト。ロイヤルというだけあって、上品で繊細な味わいであるように思う。

 私的分類では、穏やかで落ち着いた幸福感を与えてくれるリラックス系。

 イメージされる情景は、地下にある秘密の書斎。紫煙に包まれながら、密かな著作作業に望む。

 アメリカタバコの常として、火もちはいいが過燃焼しやすい。口に咥えて、意識的に吸うでもなく、自然呼吸と共にふかし続けるといい。

 読書や仕事のときの“ながら吸い”に合いそうなタバコだ。