ツゲ・シガレットホルダーロング

 短時間で気軽に、本格的なタバコのおいしさを楽しめる小さな葉巻、シガリロ。

 ただ喫煙に際して多少の慣れや技巧は必要で、それは煙の吸い込み方だけではない。

 吸口の持ち方やくわえ方。大きな葉巻ほどしっかりした作りではないので、ちょっとのことで変なふうに折れ曲がったり、唾液で吸口がぐちゃぐちゃになったりする。

 それを解決してくれるのがシガレットホルダーだ。

シガリロのサイズは様々

 シガリロのサイズは様々だ。それをあえて大まかに単純化するなら、大中小の3サイズに分類できる。

 ミニシガリロと呼ばれる小サイズは直径が約8mm、クラブと呼ばれることの多い中サイズは直径が約9mmくらいであることが多い(あくまで大雑把な話だ。別に標準化された共通企画があるわけでもない。お国柄やメーカー、商品によってサイズ感に違いはあり、8mmより細いミニシガリロも存在する)。

 プリトスとかショート、チコとかミディなどと呼ばれる大サイズは大体直径10~12mmくらいの範疇に収まるが、名前がバラバラなだけあって、商品によってかなりばらつきがある。

 また紙巻きたばこと違って、同じ商品でも一本一本微妙な違いはあるのだが、何にせよシガレットホルダーを使うなら、自分が愛飲するシガリロに合ったサイズのものを選ぶ必要がある。

内径8mmのシガレットホルダーはクラブサイズに合う

 今回紹介するツゲのシガレットホルダーロングは内径8mmで、ごく一般的な紙巻きたばこに合うサイズとなっている。

 8mmならミニシガリロ用と思われるかもしれないが、実際にはクラブに合う。

 シガリロは吸口がややしぼられて細くなっているので、ミニシガリロをこれに入れるとうまくはまらずポトリと落ちてしまう。ミニシガリロの場合は、スリムタイプのシガレットホルダーが向いているだろう。

ツゲ・シガレットホルダーロングとシガリロ

 コイーバのクラブを差し込んだ写真。ちょっと斜めになっているが、しっかりホールドされている。

ツゲ・シガレットホルダーロング 分解

 分解した写真。なかにはアルミフィルターが入っていて、これが煙をクールに、美味しくしてくれる。ただヤニ詰まりの原因にもなるので、邪魔だと思うなら取ってしまってもいい。アルミフィルターなしでも、紙巻きたばこと同様、この手のホルダーを通して吸うと、煙が甘くおいしくなる。

ツゲ・シガレットホルダーロングでシガリロ喫煙後

 そしてこれが一番ありがたい。爪楊枝殺法を使わなくても、残りの5mmくらいまでストレスなく吸うことができる(ホルダー外に露出した部分が残り1mmになるくらいまで吸い、その後灰皿の縁などを使い取り出す)。

 シガリロを差し込む本体部分はブライヤーなので、最後のひとかけらまで灰にすることも可能…なのかもしれないが、ホルダーの故障やなにかのトラブルに繋がりそうな気もするので試していない。

 シガリロを楽しむなら、安価なものでもいいのでシガレットホルダーを用意すると快適だろう。